復活

2005

 韓国 KBS 制作


(ソ・ハウン
(ユ・シンヒョク)
オム・テウン


(ソ・ウナ
ハン・ジミン

「復活」
韓国KBS
公式サイト


「復活」
日本公式サイト



素材サイト様より
お借りしました

BGM
悲歌
(ラフマニノフ)


壁紙


写真



(リンク切れ)
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第5話←クリッ♪

 ===江陵(カンヌン)ロイヤルホテル===

 シンヒョクの出張先に来ていたハウン。
 ロビーで秘書と歩いている、自分とそっくりな姿のシンヒョクが目に飛び込んでくる。

 【 シンヒョク 「行くのやめなよ。父さん出張だってよ」 】

 家の門から自分に呼びかける、弟の記憶がよみがえり・・・
 「シンヒョク!!」 慌ててシンヒョク達を追いかける。
 二人の乗ったエレベーターのドアが閉まり、
 その寸前、シンヒョクとそっくりなハウンと目が合った秘書のアン。
 上昇するエレベーターの中で、不思議そうに隣のシンヒョクを見る。

 シンヒョク 「技術に関して道庁側に十分なアピールを?」
 アン秘書  「(我に返り) はい、それはもう・・」
 シンヒョク 「では、苦戦の理由は?」
 アン秘書  「J&Cの息がかかっており・・・」
 シンヒョク 「ビジネスに言い訳は無用だ!」冷たく言放つ。

 焦る気持ちで上昇する階数を確認しながらエレベーターを待っていたハウン。
 ロビーにいるスチョルと同僚刑事の姿を見て、慌てて物陰に隠れる。

 同僚刑事 「誰の通報だ?」
 スチョル 「匿名らしい」
 同僚刑事 「ガセネタじゃないのか? ソ刑事の件は、署内でも
       極秘で捜査しているんだぞ・・・」
 その時、ドンチャンの手下に見られている事に気付き、
 なぜかオドオドするスチョル。

 一方、人目を避けてホテルを出たハウンは、ドンチャンの手下達に見つかり
 殴り合いとなるが、なんとか逃げる事ができる。

 ===カン・インチョルの家===

 壁に飾ってあった額を落とし、割れたガラスで怪我をしたシンヒョクの母イファ。
 インチョル 「大丈夫か?」
 イファ   「ええ、でも シンヒョクの大事な額が・・・」

 (胸騒ぎがしてホテルにいるシンヒョクに電話をする)
 シンヒョク 「額が? いや・・・特に何も・・・」
 イファ   「もう、休みなさい・・・無理しないで」電話を切るイファ

 インチョル 「変わりないだろ?」
 イファ   「(不安そうに)でも、何だか気になって・・・
        このところ夢見が悪いの・・・(心配そうなイファの顔)」

 ===スチョル===

 手下から報告の電話を受けるドンチャン。
 ドンチャン 「そうか・・・分かった(不敵な笑みをうかべ電話を切る)
        そろそろ親友に電話するころだな。ソ・ハウン・・・」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ホテル地下駐車場の車の中にいるスチョル。
 スチョルの携帯が鳴り、ドンチャンの手下が通話の電源を入れる。
(ドンチャンの部屋と車内に流れる二人の会話)

 スチョル 「(躊躇しながら電話をとり) もしもし」
 ハウン  「俺だ・・・ホテルに来てたな」
 スチョル 「お前を見たというタレコミが・・・」
 ハウン  「タレコミ?一体誰が?」
 スチョル 「・・・ 匿名だったらしい。ハウン、元気か?怪我はないか?
       (手下に睨まれながらも心配するスチョル)」
 ハウン  「俺はそうヤワじゃないぜ」
 スチョル 「(手下にうながされ)ところでな、ハウン・・・今どこだ?」
 ハウン  「(それには答えず) 頼みがある。
       ヤン・マルチョルから証言を引き出してくれ。
       班長から何を聞きだしたか・・・
       ヤンの証言がすべてを明らかにするんだ。
       どんな手を使っても、ヤツを説得するんだ。頼むぞスチョル。
       何とか聞き出してくれ・・・録音しとけよ。明日電話する。」
 スチョル 「(切ろうとしたハウンにあわてて)ハウン!!・・気をつけろ・・」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 トイレの洗面所で顔を洗うスチョル。鏡に映る自分の顔をみつめながら・・・

 【回想】・・・(第4話で倉庫で手下に殴られた後、ドンチャンとの会話)

 ドンチャン 「こんなに借金を背負って・・・安月給はつらいだろう。
        それで上納金をせしめたのか?」
 スチョル  「何のことだ!」
 ドンチャン 「君の借金を肩代わりし、汚職にも目をつぶろう。
        その代わり、ヤツの居場所を教えてもらう」
 スチョル  「ふざけるな!」
 ドンチャン 「フフフ・・・困ったな。
        我々は君のお袋さんの家もつきとめている。
        心臓の弱いお袋さんが、息子の悪事をしったら・・・
        難しい選択だな。母親と親友、どちらを取るか・・・
        友情を取ったら、君は塀の中だ。へへへ・・・(下品な笑い)
                             【回想おわり】

 隣に手下が来て手を洗いながら
 手下   「次はヤツを呼び出せ」
 スチョル 「ハウンがそんな罠にはまると思うか?」
 手下   「(睨みをきかせながら)変な気を起こすなよ」

 ===ハウンとシンヒョク===

 ハウンは公園のベンチに座り、
 ウナにあげたサイコロの残りの一つを見つめ、幼き日を思い出していた。
 シンヒョク「兄ちゃん、あげる。こうすれば兄ちゃんと僕と丁度2個づつだ。」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 その頃、ホテルで同じようにサイコロを見つめる、つらそうなシンヒョク。
 静かにサイコロを置き、ガンジュに電話をする。

 シンヒョク 「元気か?」
 ガンジュ  「ニセの婚約記事で、一時は意気消沈したけどね」
 シンヒョク 「今、江陵(カンヌン)だ」
 ガンジュ  「用件は?・・・悪いけど忙しいの!」
 シンヒョク 「(優しく) おやすみ」

   それには答えずにガンジュの電話が切れる。
 溜息をつき、パソコンに向かうシンヒョク・・・。

 ===ジェスの家===

 居間で一人寂しく、酒を飲んでいるジェス。

 ウナ  「(お酒のビンをかたずけながら)
      そろそろ寝たら?もう一時すぎよ・・・」
 ジェス 「(うつむいて、やりきれない様子で)どこまで心配掛ける気だ!
      お前の就職も決まって、やっと肩の荷が下りたのに・・・
      (大声で)こんなバカな事があるか!! 必死に犯人を追いかけて
      やってもいない罪をきせられるなんて。」
 ウナ  「心配しないで・・・誤解はすぐ解けるわ」
 ジェス 「誰があんなヤツの心配なんか・・・あんなヤツ死のうが生きようが」
 涙ぐみながら言うジェス。

 ===(翌日) 江陵ロイヤルホテル===

 早朝、人目を避けながらシンヒョクの宿泊している17階を押し、
 エレベーターに乗り込むハウン。
 途中ホテルの従業員が乗ってきて、慌てて帽子を深くかぶるハウン。

 従業員 「失礼ですが・・・(笑顔で)副社長なら、今 下の階に・・・
      ユ・シンヒョク様のご兄弟では? 似ていらっしゃるので・・・。
      きっと、お食事です。」
 ハウン 「有難う・・・あの、一つ頼んでも?」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 朝食後のコーヒーを飲み、新聞を読んでいるシンヒョク。
 遠巻きにドンチャンの手下も、見張りをしながら新聞を読んで座っている。

 ハウンと話をした従業員が何気なくシンヒョクの横に立ち、「何か、御用は?」
 シンヒョク 「(新聞から目を離さず) いや・・・」
 すると従業員、そっとテーブルに白い封筒を置き 「よい一日を・・・」
 微笑み一礼して、何事も無かった様に去っていく。

 不思議そうに、何か入っている封筒を逆さにするシンヒョク。
 その時、テーブルに落ちてきたのは・・・
 幼き日、兄ガンヒョクに渡したサイコロの一つ!!
 驚愕しあわてて中の手紙を読む。

 【 覚えているか? お前がくれたものだ。
   シンヒョク、俺は追われている。 会って話したい。
   三階のホールで待っている。 尾行をまいて来てくれ。
   待っているぞ。 シンヒョク            】

 訳の分からぬまま、エレベーターの前に行くシンヒョク。
 丁度、降りて来たアン秘書を促し、「上で話を・・・」小声でエレベーターに乗り
 部屋に戻る振りをして17階を押す。

 アン秘書  「何か緊急の用でも?」
 シンヒョク 「(アンに部屋のカギを渡し)私の部屋で待機を・・・」
 アン秘書  「はい?」
 シンヒョク 「いいから」 一度17階で降り
 その後、周囲に注意しながら指定された三階のホールに急ぐシンヒョク。
 ・・・そして、ためらいながら扉を開く・・・。

 二十年ぶりの兄弟の再会・・・
 驚きのあまり信じられない様子のシンヒョク・・・
 目を潤ませながら、シンヒョクをしっかり抱きしめるハウン・・・

 シンヒョク 「どういう事なんだ?」
 ハウン   「その理由を今、探しているところさ。話せば長くなる。
        (ポケットから出したメモを握らせ)
        今夜ここに来てくれ。誰にも知られないようにな」
 シンヒョク 「生きていたのか?どういう事なんだ?追われているって・・・」
 ハウン   「今は時間が無い。いいか、俺の事は誰にも話すな!いいな!
        心配するな。すべてうまくいく」

 急いで部屋を出て行くハウン。ドアの前で一度振り返り
 「シンヒョク!!(親指を立て)力を合わせれば、どんな悪党も退治できる。」
 【幼き日、サイコロを貰う時、ガンヒョク(ハウン)が言った言葉。】
 微笑むシンヒョク・・・

 ===ジェスの家===

 ハウンの事を報告しにきた後輩刑事。

 ウナ   「お兄ちゃんが班長を刺した?」
 後輩刑事 「ワイロを受け取った事が班長にバレたからだと・・・」
 ジェス  「(飛び出してきて)誰だ!誰がそんなデマを!」
 後輩刑事 「僕も信じてはいませんが状態は最悪です」
 ジェス  「どこのどいつが、ウチのハウンをはめようと!
       あいつは誰よりも正義感が強くて
       悪の退治を使命だと思っているような男だ!!
       刑事の鑑を表彰するところか、逮捕しようなんて!!」
 後輩刑事 「先輩を助けようにも、まずは状況を把握しないと」
 ジェス  「(涙声で) スチョルの奴は何をしてるんだ」

 ===イ・ガンジュ (イ・デジュンの娘でシンヒョクの婚約者)===

 放送局の新米記者 ガンジュは、ギドが刺された事件に興味を持つ。
 病室を訪ね、奥さんの取材をして社に戻ったガンジュ。

 ガンジュ 「例の捜査課班長の事件ですが、ちょっと引っかかるんです。
       警察も何か隠しているような・・・
       班長の奥様に会ったんですが・・・」
 先輩記者 「次の担当は江南(カンナム)だよな!
       新米のくせに、でかいツラするな!
       そんなことより、さっさと取材に行け!!」

 ===(一喝され、警察署に取材に来たガンジュ)女子トイレ洗面所で===

 婦人警官A 「(手を洗いながら)逮捕まだでしょ?
         ワイロ取ってた刑事。 麻薬も押収されたって」
 婦人警官B 「人は見かけによらないわね。まさかあの人が・・・」
 警官が去った後、トイレから出てきたガンジュ。興味津々の顔でニヤリと笑う。

 ===署長室===

 署長 「ソ・ハウン現われたか?」
 部下 「まだとのことですが・・・
     彼の言う事も一理あるのでは。 彼の主張が単なる憶測とは思えません。
     事件の背後には、チェ・ドンチャンが・・・」
 署長 「何を寝ほけている!チェにはアリバイがある。
     部下をかばいたいのは わかるが、
     ソ・ハウンの件は証拠が揃っているんだぞ。
     外部に情報が漏れる前に、さっさとカタをつけろ!!」

 ===サングクの会社 J&C ===

 ドンチャン 「その後は姿を現しませんが、逮捕は時間の問題です。」
 サングク  「その同僚が逃がしたら?」
 ドンチャン 「ヤツの弱みは握っています」
 サングク  「油断は禁物だ。絶対にあの兄弟を会わせるな。
        ガンヒョクはヤツの親父そっくりだな。手強い存在だ。」
 ドンチャン 「より強い力でねじ伏せれば済むことです。」
 サングク  「(金の入った封筒を渡し)もう行け。
        いいか!ガンヒョクをブチ込むまでが、お前の役目だ」

 会長の部屋から出てきたドンチャンとすれ違う サングクの息子 副社長のジヌ。
 ドンチャン、一礼して通り過ぎる。

 ジヌ    「誰だ?」  ジヌの秘書 「さぁ?」
 何となく気になって、エレベーターに乗り込むドンチャンを見送るジヌ。

 ===ドンチャン 車の中で===

 サングクに会った後、携帯で誰かに報告をしている。
   「消す必要はないとの話でした。
    ・・・私も同意見です・・・ええ・・・かしこまりました。
    そのように処理致します。」

 【電話を切る謎の人物の手が映ります】

 ===手下の車の中でハウンと電話しているスチョル===

 (車内に会話が流れる)

 スチョル  「刑務所の所長に協力を要請した。
        (手下にうながされ、ためらいながら)
        一時間後にはヤンと面会可能だ」
 ハウン   「(嬉しそうに)本当か?よし、あとは話を聞き出すだけだ。
        簡単にはいかないだろう。チェから脅迫されているからな。
        何としても説得するんだ。
        それでも話さない時はユ・ゴナの息子が生きてると伝えろ。
 スチョル  「(オドオドしながら)分かった・・・
        (手下に睨まれ)それで・・・落ち合う場所は?」
 ハウン   「ペンあるか?今から言う場所に今夜9時に・・・・・
        (嬉しそうな声で)スチョル、聞いてくれ!!
        俺!兄貴になったんだぜ。 詳しくは会ってからだ」

 うなだれる様に電話を切るスチョル・・・

 手下    「降りろ!」
 スチョルが車から降りようとした時、ドンチャンより手下に電話が入る。
 スチョル  「(電話を奪い取り)ハウンに手を出さない約束を忘れるなよ!」
 ドンチャン 「契約厳守がビジネスの鉄則だ。
        ヤツをぶち込めば俺の仕事は終わりさ。
        タダその前に、ヤツと話がしたいだけだ」

 ===江陵(カンヌン)ロイヤルホテル===

 ハウンから掛かってきた電話番号でホテルを突き止めたウナが、
 タクシーから降りてくる。 その時、ウナの携帯が鳴り

 ウナ  「おにいちゃん? どこなの? 今、ロイヤルホテルよ。
      (ハウン驚く)伝えたい事があってきたの・・・」
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 そして、シンヒョクの部屋では

 シンヒョク 「レンタカーは?」
 アン秘書  「(鍵を渡し)地下駐車場の右端に・・・
        7時のルームサービスも手配済みです。
        会議のため電話を取り次がぬよう指示も・・・」
 シンヒョク 「(私服に着替えながら)ありがとう」
 アン秘書  「(ためらいながら) 何かあったのか伺ってもいいですか?」
 シンヒョク 「個人的なことだ (部屋のカギを渡し)
        この部屋でルームサービスを受け取ってくれ。
        僕が外出した事は誰にも言わず、電話も一切取るな。」
 アン秘書  「はい、おっしゃる通りに・・・」

 周りに注意し、非常階段から駐車場に行き、レンタカーでホテルを出るシンヒョク。

 ===思い出の灯台===

 ハウンの待っている灯台に続く堤防を走るウナ。

 ハウン 「(いつもの様にウナの鼻筋をなぞり)変わりないか?
      (抱きしめ)心配させたな・・・そんなに会いたかったか?
      (うなずくウナ) 家で待ってればいいのに」
 ウナ  「どうしてここに(江陵に)来たの?」
 ハウン 「自分を失った場所だから・・・
      俺がお前と出会い、ここで育った事も。
      また、ここに戻る事になったのも・・・
      真実にたどり着くために、必然的に起こったことなんだ」
 ウナ  「何か分かった?」
 ハウン 「自分を見つけた。 ウナが言った通り、心のままに進んだ結果だ・・・
      そのうち、ゆっくり話すよ。 きっと、びっくりするぜ。
      おじさん、元気か?」
 ウナ  「心配してるわ」
 ハウン 「帰ったら、また大目玉だな」
 ウナ  「後輩の刑事さんが家に来たの。 大変な事になってるって・・・
      班長が刺された事件――― お兄ちゃんが犯人だって・・・」
 ハウン 「ドンチャンの野郎、やってくれるぜ。
      スチョルがいるから、すぐ解決するさ・・・
      (ウナのくれたブレスレットを見せ) ほら、天使の印!」

 ウナを車でバスターミナルまで送るハウン。
 運転しながら、そっとウナの手を握る・・・

 バスの前でウナに切符を渡し、
 ハウン  「すぐ帰るから・・・早く乗れよ」
 ウナ   「何か食べたい? 作って待ってる」
 ハウン  「餃子スープ。  キムチ入りのな・・・」
 ウナ   「(ハウンの髪をなで)そろそろ切らなきゃ・・・
       早く帰ってきて・・・」 【運転手 「出発しま〜す」】
 ハウン  「すぐ帰るから心配するな。
         明日の朝飯はウナ特製の餃子だ。 約束だぞ」
 ウナ   「(お金の入った封筒を渡し)父さんからなの・・・」
 ハウン・・・受け取り涙ぐむ。

 バスに乗ったウナ。 窓越しにハウンと見つめあう。
 小さくなるまで、お互いを追い・・・
 これからの運命を予感させるような、悲しげな二人の顔・・・

 ===山奥の隠れ家===

 先に待っていたシンヒョク。 ハウンが車から降りてくる。
 お互いを見つめるハウンとシンヒョク・・・

 ハウン   「(嬉しそうに)待たせたな」
 シンヒョク 「(泣きそうな顔で)20年も待ったよ。兄さん」

 日も暮れ、今までの話をしている二人。

 ハウン   「お前の記憶は少しずつ取り戻している。
        父さんに関しては、事故の日の断片的な記憶だけ・・・
        他は何も思い出せない。 母さんはどんな人だ?
        再婚したそうだな。 新しい父さんとはうまくやってるか?」
 シンヒョク 「(こぶしを震わせ) 父さんは事故で死んだんじゃないんだな」
        一体、誰の仕業なんだ」
 ハウン   「(それには答えず)腹へったろ」
 シンヒョク 「(険しい顔で)教えてくれ!」
 ハウン   「焼酎 いけるか? 20年振りの再会を祝おう。
        10分で買ってくる。」
 シンヒョク 「誰なんだ!俺の知っている人間か? 答えてくれ!!」

 ハウン   「(黙って捜査日誌を差し出す)
        父さんの遺品だ・・・犯人の名前がある。それから―――
        (ポケットから警察のバッチを出し)父さんのバッチだ。
        これが俺達を引き合わせた。  次は俺達が真実を探す番だ」

 ハウンのかぶっていた帽子をシンヒョクにかぶせ
 ハウン   「(笑って)すぐ戻ってくるから待ってろ」

 シンヒョク 「兄さん、俺達・・・合体したんだな」

 ===スチョル===

 夜の高速を同僚刑事が運転し、江陵(カンヌン)からソウルに戻る途中のスチョル。
 母親から電話が入る。

 母    「友達にあんまり、無駄遣いさせるんじゃないよ」
 スチョル 「何の話だい?」
 母    「ハウンから私に宅配で誕生日祝いが届いてね
       よく、覚えていてくれたねぇ」

 息を呑み固まるスチョル。 同僚刑事 「どうした?」
 スチョル 「(慌てて)戻れ!」
 同僚   「バカ言うな」
 スチョル 「(大声で)いいから戻れ!!!」

 ===隠れ家===

 その頃、ハウンは嬉しそうにシンヒョクとの宴の品々を選び・・・

 そしてシンヒョクは一人隠れ家で、父の遺品の日誌を読んでいた。
 挿めてあった、父とハウンとギドの写真を愛おしそうにながめ・・・

 その時、物音がしてハウンが帰ってきたと思い、
 笑みを浮かべて迎えるシンヒョク。
 しかし、そこに入ってきたのはドンチャンの手下達。
 数人の男達に押さえつけられ、抵抗する間もなく合図とともに注射を打たれる。

 手下の車と戻ってきたハウンの車が、ぶつかりそうになって山道ですれ違う。
 何かを感じ、あわてて隠れ家に戻るハウン。

 「シンヒョク」 階段を駆け上がり・・・横たわったシンヒョク・・・

 「シンヒョク!!」何度も呼びかけるハウン。
 うつろに少し目を開き、 「兄さん・・・・」
 「大丈夫だ・・・何でもない(シンヒョクの身体をさすって確認するように)
  心配するな・・・俺にまかせろ・・・」

 息を引きとるシンヒョク・・・

 「うん?シンヒョク・・・どうした!目を開けてくれ!しっかりするんだ!
  ダメだ。死ぬな!!(人工呼吸をしながら)聞こえるか?シンヒョク!!
  目をあけろ〜ッ! 返事をしてくれ!シンヒョク。やっと会えたんだぞ――」

 抱きしめ、揺さぶり号泣するハウン・・・

 【その場面と並行して、
  手下に祝いの酒を飲ませ豪快に笑う、ホステスに囲まれたドンチャン・・・
  部屋でゴルフのパターの練習をするサングク・・・
  フラッシュの中、インタビューを受けている国会議員のデジュン・・・
  新しく掛け直したシンヒョクの額が再び落ち、不安いっぱいのイファの顔が流れ・・

  そして・・・外に飛び出し、狂ったように地面をのた打ち回り
  泣き叫ぶハウンの姿で・・・復活5話が終わります】



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